イギリスのトラス首相が退任を発表しました。
イギリス史上最も短い就任期間での退任となり、話題は早くも次の首相候補へと移り変わっています。
ではいったいなぜトラス首相は史上最速での退任となったのか、次のイギリス首相候補は誰なのか、紹介します!
トラス首相の詳細
- 名前:リズ・トラス
- 生年月日:1975年7月26日
- 第78代イギリス首相
- 出身校:オックスフォード大学
- 政党:保守党
イギリス3人目の女性首相で、2022年9月に亡くなった女王エリザベス2世に任命された最後の首相です。
イギリス史上最短の45日での辞任を表明しました。
これまでの最短命イギリス政権は19世紀のカニング首相の118日でした。
一か月半というスピード辞任を表明したトラス首相ですが、なぜこのような早さでの辞任となったのでしょうか。
次にその理由を見ていきましょう。
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トラス首相が辞任する理由
トラス首相が辞任する理由は簡単に言えば、”発表した減税政策を撤回したことによる与野党からの反発”ということです。詳しく見ていきましょう。
トラス首相は物価高の対策として、5年間で減税総額約450億ポンド(日本円にして約7兆6000億円)もの減税策を発表していました。
しかしこれだけ大規模な減税は財政悪化の不安を招き、ポンドや英国債が急落し市場が混乱を起こしました。
そこでトラス首相はこの事態を改善すべく前財務相を解任し、ハント新財務相を後任としました。
そのハント新財務省は10月17日に表明していた減税策をほとんどすべて撤回しました。
大規模減税はトラス政権の一番の目玉ですから、それが撤回されるとなると当然イギリス国民は不信感を抱くわけです。
その証拠にトラス政権の支持率は7%、不支持率は77%と過去11年で最悪の結果となっています。
その結果、与党内から辞任を求める声が上がり、その圧に屈したトラス首相は
「EU離脱の恩恵を受けた減税による経済成長という理念を打ち出しました。現在の状況では、党首選出の際に任された責任を果たすことができないと感じました。よって国王陛下には『保守党党首の辞任』を報告しました。」
と辞意表明しました。
トラス首相は来週中にも党首選を行うと明言しており、後任が決まるまでは首相としての職を務めると表明しました。
次のイギリス首相候補は?
来週中に行われると明言されている党首選ですが後任は誰になるのでしょうか。
候補になりうる人物を見ていきましょう!
- ポリス・ジョンソン
- リシ・スナク
- ペニー・モーダント
ポリス・ジョンソン
皆さんおなじみ前首相のジョンソン。
ジョンソン氏はトラス首相の辞任を受け、党首選に立候補する見通しと報じられています。
リシ・スナク
前回の党首選にも立候補していたスナク氏。
今回の党首選も出馬するのでしょうか。
ペニー・モーダント
「最もセクシーな英下院議員」とも話題になったモーダント氏。
首相選のダークホースとなりうるのか。
まとめ
今回はトラス首相の退任理由と次の首相候補について紹介しました!
減税政策失敗からのスピード辞任、ある意味歴史に残る一幕でした。
次の首相は誰になるのか、紹介した3人かそれ以外か、今後も見逃せないですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!